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YouTube 収益を守るための米国税務フォーム更新方法

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 今回は YouTube クリエイターの皆さんに届いている “米国税務情報の更新” についてご質問がございました。米国税務フォームの更新は過去にも行っているはずなのに、数年毎なので私自身も忘れてしまうので備忘録を兼ねて、YouTube収益を守るために必要な米国税務フォームの更新手順について詳しく説明します。
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米国税務フォームの重要性

なぜ税務フォームの提出が必要か

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 米国税務フォームは、YouTube 収益に対して適切な税金を計算し、税務状況に基づいて源泉徴収額を決定するために必要です。特に米国外(日本人)のクリエイターでも米国の税務フォームを提出することで、米国内での収益に対する過剰な源泉徴収(税金の取られ過ぎ)を防ぐことが出来ます。

税務フォームの期限切れになると

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 米国税務フォームの有効期限が切れると、Google は YouTube 収益全体の最大 24% を源泉徴収するリスクがあります。これはクリエイターにとって大きな損失となるため、期限前にフォームを更新することが重要です。

Youtube (Google Adsense)米国税務フォームの更新手順

Google AdSense アカウントにログイン

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 まず、Google AdSense にログインします。
Google Adsense
ログインには Google AdSense に紐付けられたアカウントでのログインが必要です。YouTube チャンネルで利用しているアカウントでログインして下さい。

お支払い情報を表示する

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 ログイン後、左上 メニュー をクリックし お支払い をクリックし、更に ● お支払い情報 をクリックします。

米国税務情報の管理

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 お支払い情報の画面で、 赤帯の右側にある 税務情報の追加 ボタンをクリックします。
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 もしも上記画像のようになっていない場合、画面下にスクロールして、”設定” カテゴリ内の 設定を管理する 箇所をクリックして下さい。
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 米国税務情報のセクションまでスクロールし、 (編集・鉛筆アイコン)をクリックします。
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 内容が表示されますので 税務情報の管理 をクリックします。

米国新しい税務フォームの提出(更新)

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 今回、日本のクリエーターの場合は、アメリカ合衆国税務情報の更新とシンガポール税務情報を追加、2箇所の税務情報を登録しないといけないようです。
下段シンガポール税務情報は新規登録になりますので、 警告が表示されています。(今回はシンガポールは解説していません。)
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 ここではアメリカ合衆国の 税務情報と書類を表示する をクリックして確認し変更(新しいフォームの追加)していきます。
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 画面右上 新しいフォームを送信 箇所をクリックします。現在の登録有効期限が 24 年 12 月 31 日で終わってしまうので新しいフォームを登録しなければなりません。(現在ここに表示されている “申請済み” は更新前・前回登録分のものになります。)
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 “新しいフォームを送信” ウィンドウがポップアップされますので 新しいフォームの作成を開始 をクリックします。
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 次に “始める前に” が表示されますので フォームを開始する をクリックします。

米国・新しいフォームへの記入

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 ここから先は各々入力が異なりますので、表示された指示に従って入力して進んで下さい。今回この記事ではサンプルとして、個人事業主【ぱそこん相談室】で進めていきます。
 “口座の種類は何ですか?”
個人 をクリックして、更に 次へ をクリック。
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 “米国民であるか、米国に居住していますか?”
いいえ をクリック、次へ をクリック。
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 “W-8 納税申告用紙タイプの選択”
W-8BEN をクリック、W-8BEN フォームの記入を開始する をクリック。
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 ① 納税者番号
“受益者となる個人の名前” ですがこの欄はローマ字で入力しなければいけません。(税務書類に記載されている個人名)
“DBA(ビジネス形態)または事業体” 個人事業主は空欄でも構わないと思います。(オプション)
“市民権のある国/地域” ▼ をクリックしてリストから日本を選択します。
納税者番号
“外国のTIN” ここには日本国マイナンバーを入力しましょう。マイナンバーカード裏面の 12桁の数字になります。
ページ下にスクロールして、次へ をクリック。
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 ② 住所
“定住所” 税務書類に記載されているご自身が住んでいる住所 と “送付先住所” 職場の住所、2つを記入しなければいけません。但し住んでいる住所と職場の住所が同じ場合、◻︎ 送付先住所は定住所と同じであるに ☑︎ を付ける事で省略できます。
この住所入力フォームの注意としては、”市区郡” と “住所” 欄はローマ字で入力しなければなりません。もし入力中赤い文字(警告表示)になったらどこか間違った入力になっています。再度警告箇所を確認して修正して下さい。
全て入力が終わりましたらページ下にスクロールして、次へ をクリックしましょう。
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 ③ 租税条約
日本と米国は租税条約を締結しています。”
ここのフォームでは税金の引き下げをするための入力を行いましょう。
ここでは、○ はい、源泉徴収率の引き下げを受ける資格があります に “◎” を付けましょう。
米国と当該国との間の所得税に関する相税条約で定めるところの以下の国の居住者である。 をクリックし ☑︎ を付けましょう。
“国 ▼” ではクリックしてリストを開き 日本 を選択します。
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 特別な料率と条件 この項目は全てに ☑︎ を付ければ大丈夫です。計 6箇所に付けることになります。
各項目にチェックを付けると、”条項と段落” ”源泉徴収率” のドロップダウンリストが表示されます。
・その他の著作権のロイヤリティ: 第12条第1項 0%(軽減税率)
・サービスまたはその他のビジネスの収益: 第7条第1項 0%(軽減税率)
・映画やテレビのロイヤリティ: 第12条第1項 0%(軽減税率)
各項目を上記の様に選択して下さい。
全て入力が終わりましたらページ下にスクロールして、次へ をクリックしましょう。
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 ④ 米国内で行っている活動とサービス
“〇〇 さんは、米国内でGoogle向けの活動やサービスを行ったことがありますか。あるいは、今後行う予定はありますか?”
ここは いいえ を ◎ にしましょう。そうしますと 私は、Google またはその関係会社に・・・” と表示されますので、☑︎ を付けましょう。
続けて、次へ をクリックしましょう。
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 ⑤ 税金に関するレポート
” ◎ ペーパーレスを選択する(推奨)” に ◎ (二重丸)が選択されていますのでそのまま、” 「ペーパーレスでの配布に関する同意」に同意します” に ☑︎ 付けて、次へ をクリックしましょう。
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 ⑥ 書類のプレビュー
作成された税務書類を確認したうえで、私が知る限り、その内容が真実で止しく、完全であることを誓約します。” に ☑︎ 付けて、次へ をクリックしましょう。
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 ⑦ 表明と署名
私は、偽証した場合偽証罪で罰せられるという条件の下、次を誓約します。” に ☑︎ 付けます。
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 少し下にスクロールして、” 私は、各証罪に問われることを承知のうえで、この税務フォームに・・・。” にも ☑︎ 付けます。そう致しますと下に “年” というボックスが表示されますので、「2024」と今年の西暦を入力します。
次にさらに下、” はい、私は納税者番号欄に記載されている受益者です” をクリックして ◎ にします。
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 最後に一番下までにスクロールして、送信 をクリックしましょう。一応登録はここまでで終了ですが、日本のクリエイターは “シンガポール” にも税務情報を登録しなければいけなくなったようです。アジア地域の管轄がシンガポールになったのですかね。行う作業はほぼ同じなのですが、居住地及び職場住所の入った資料の提出・アップロードが必要となります。私は昨年の青色申告書をアップロードしました。却下され再度、運転免許証のコピーをアップロードして・・・玉砕。結局国税庁にて、居住者証明書を取らないといけないようですね。この部分はまた更新すると思います。

税務情報の確認

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 数日後にアメリカ合衆国税務情報を確認して、有効期限が 2027年 12月 31日に更新されていれば OK です。

期限に間に合わない場合のリスク

24%の源泉徴収リスク

 期限内に税務フォームを更新しなかった場合、Google は全世界における収益から24%を源泉徴収する可能性があります。

支払い保留の可能性

 さらに、税務フォームが承認されるまで、YouTube 収益の支払いが保留されることもあります。このため、フォームを期限前に更新することが不可欠です。

よくある質問(FAQ)

Q. 米国外のクリエイターも必要なのか?

 A. はい、米国外(日本人)のクリエイターも税務フォームを提出する必要があります。これは、米国内での収益に対する適切な税金を課すためです。

Q. 税務状況に変更がない場合でも再提出が必要か?

 A. はい、たとえ税務状況に変更がなくても、期限が近づくと税務フォームの再提出が必要になります。これは、収益に対する税務状況を最新に保つためです。

おわりに

 YouTube クリエイターとしての収益を守るために、米国税務フォームの更新は欠かせません。手続きは簡単で、わずか 15 〜 20 分で完了しますので、早めに対応しましょう。
それと同時に、日本のクリエイターは “シンガポール” にも税務情報を登録しなければいけなくなったようですので、こちらも同時に行なってしまうとよろしいかと思います。

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出典:YouTube
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