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動画キャプチャーや OCR も可能になった Snipping Tool 解説 ~Windows 11 Ver.23H2~

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 Windows 11の新しい Snipping Tool は何がしたいのか直ぐ分かる外観に変更され、いくつかの新機能が追加されました。その追加新機能には、画面録画機能(デスクトップビデオキャプチャー)やスクリーンショットのテキスト認識(OCR 機能)が含まれておりますので、再度ご紹介させて頂きます。
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ご注意

この機能は Windows 11 Ver.23H2 で追加された機能ですので、必ず Windows Update を行って Windows 11 が最新の状態でご利用ください。

Snipping Tool とは

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 Snipping Tool (スニッピング ツール)はポインティングデバイスで指定した画面上の部分的な範囲のスクリーンショットを切り取るツールで、Windows XP Tablet PC Edition 用の拡張パック「Microsoft 拡張パック for Windows XP Tablet PC Edition」に含まれ、後に Starter と Home Basic を除くエディションの Windows Vista と Windows 7 と Windows 8/8.1に標準で含まれた。Windows 10 October 2018 Update で「切り取り & スケッチ」に置き換わることが予告されたが本ツールも引き続き搭載され、Windows 11で再び統合された。
出典:Wikipedia

 Windows XP の時代から存在していたようですね。今回あらためて調べてみて結構古くから存在していた事に驚きました。

Snipping Tool の基本操作

ツールの起動方法

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◯スタートメニューから
 スタート > すべてのアプリ > Snipping Tool をクリックします。
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◯検索 BOX から
 スタートボタン右にある “🔍 検索” の箇所に「snipping」 と入力し(大抵の場合「sn」の2文字打つだけで表示されると思います。)上部に表示された “Snipping Tool” をアイコンをクリックします。
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◯ショートカットキー
 通常 [Win] + [Shift] + [S] を同時に押すことで素早く Snipping Tool が起動します。
このショートカットを使えば直ぐにアクセスできますが、Snipping Tool アプリ本体のウィンドウが表示されず、初めから “切り取り領域” モード になってしまいますので、”録画” モードで使用したい場合、スタートもしくは検索からの起動になります。
 この事から “保存・貼り付け” もご自身で行わなければなりません。(この後に説明の “設定” により即保存も可能になります。)

アイコン説明

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◯基本ツールバー
新しいスクリーンショット 切り取り領域 録画 切り取りモード 遅延切り取り
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◯編集ツールバー
ボールペン 蛍光ペン 消しゴム 定規 画像のトリミング テキスト アクション 元に戻す やり直し

ペイントで編集します 名前を付けて保存 コピー ・・・

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・・・ もっと見る の内に
“ズーム” ”共有” ”ファイルを開く” ”スクリーンショットフォルダーを開く” ”印刷” ”設定”
となります。

機能アイコン

新しいスクリーンショット + 新規 (Ctrl + N)

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 初めにここをクリックして、✛(十時)カーソルをドラッグして範囲設定を行います。

切り取り領域(カメラ)

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 図(画像)キャプチャーモードにします。図として取り込みを指定します。(デフォルトではこちらが選択されています。)

録画(ビデオカメラ)

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 動画(映像)キャプチャーモードにします。動画取り込みを指定します。

切り取りモード

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 ・長方形・フリーフォーム・ウィンドウ・フルスクリーンの4つが選択出来ます。それぞれ・画面の一部矩形・自由な形状でスニップ・ウィンドウ単位・全画面をそれぞれキャプチャーします。

遅延切り取り

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 遅延無し(速写)及び、3秒、5秒、10秒後に画面をキャプチャーする事が可能になります。
この機能を利用すれば、マウスカーソルやドロップダウンメニューなど他の操作をすると消えてしまう画面も簡単にキャプチャーする事が可能になります。

編集アイコン

ボールペン

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 画像に直接描画して重要な部分を強調する事が出来ます。
色・サイズ(太さ)の変更が可能。

蛍光ペン

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 半透明な蛍光色でマーキング出来ます。
こちらも色・サイズ(太さ)の変更が可能。

消しゴム

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 キャプチャー後に書き込んだ箇所を消す為に使います。マウスで選択した領域を元の状態にすることができます。

定規

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 画像上に仮想定規を表示して測定出来ます。目盛が有りますので位置や間隔、サイズをチェックするのに便利です。また定規を使って直線を引くことも可能です。
このボタンには、分度器モードにすると円を描くことも可能です。

画像のトリミング

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 不要な領域を切り取り、必要な部分だけを残すことをトリミングと言います。トリミングする領域をマウスでドラッグ選択し切り抜きます。

テキスト アクション・New

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 すべてのテキストをコピーする で画像文字から、パソコン内で入力出来る状態でコピーされます。これが今回のアップデートの凄い機能の一つ OCR 機能になります。
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 画像内の文字を編集可能なテキストにしてくれます。そのテキストはメモ帳や Word 等に張り付けて使用できます。
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 クイック編集 では、・メールアドレス・電話番号の個人情報をマスク(隠した)状態にしてくれます。

元に戻す(Ctrl + Z)

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 一つ前の操作を取り消します。この一つ前の状態に戻すことを Undo (アンドゥ)と言います。

やり直し(Ctrl + Y)

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 上記操作で元に戻し過ぎた場合などに再度先に戻します。この一つ先の状態にする事を Redo (リドゥ)と言います。

ペイントで編集します

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 ペイントアプリを起動し、より高度な画像編集が行えます。

名前を付けて保存(Ctrl + S)

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 スクリーンショットに名前を付けて保存します。

コピー(Ctrl + C)

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 スクリーンショットの画像データをクリップボードにコピーします。

・・・(もっと見る)アイコン

ズーム

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 画像を拡大/縮小表示することができます。

共有

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 スクリーンショットを社内ネットワークやSNSにアップロードできるメニューを表示します。

ファイルを開く(Ctrl + O)

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 スクリーンショットや既にある画像を読み込め開きます。

スクリーンショットフォルダーを開く

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 キャプチャーしたスクリーンショットの保存フォルダをエクスプローラーで表示します。

印刷(Ctrl + P)

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 スクリーンショットをプリンターで出力できます。

設定

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 Snipping Toolの動作をカスタマイズする設定メニューです。この “設定” の内容は次の項目で説明していきます。

設定(詳細)

領域の切り取り

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・自動的に変更にコピー
・スクリーンショットを自動的に保存する
・編集した後でウィンドウを閉じる際に確認する
・複数のウィンドウ
・各スクリーンショットに境界を追加(色・太さ 変更可能)

画面録画・New

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・画面録画の開始時に既定でマイク入力を含める
・画面録画の開始時に既定でシステムオーディオを含める

ショートカット

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・PrintScreen キーを使用して Snipping Tool を開く
この Windows の設定変更をクリックすると別ウィンドウが開きます。
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 ここで “設定 > アクセシビリティ > キーボード” ウィンドウが開かれます。
“PrintScreen キーを使用して画面キャプチャを開く” が “オン” の場合、PrintScreen キーを押すと Snipping Tool が開くようになっています。”オフ” にすると昔のように “全画面キャプチャ画像” をクリップボードにコピーした状態になります。(グラフィック系アプリケーションに貼り付けをしなければ、内容の確認は出来ない。)

外観

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・アプリテーマ
 〇 ライト
 〇 ダーク
 〇 システム設定を使用する
 ここまでで編集アイコンの紹介は終わりです。

Snipping Tool 新機能

テキスト アクション

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 “Snipping Tool で画像からテキストがコピーできるようになりました” と表示される様になりました。OCR (画像から文字認識する機能)を使うことが出来ます。
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 画像をキャプチャー後、テキスト アクション アイコンをクリックします。
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 そうしますと、画像内の文字の部分だけが明るくなります。この時点で文字の部分を認識していますね。ここで すべてのテキストをコピーする をクリックします。
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 今回はメモ帳に貼り付けてみます。画像内の文字を編集が可能なテキストに変換出来ました。

録画

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 録画(デスクトップキャプチャー)することが可能になりました。ビデオ録画機能はビデオカメラのアイコンをクリックして開始します。
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 続けて + 新規 アイコンをクリックします。
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 カーソルが “┿” になりますので、ドラッグして録画したい範囲を選択します。
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 範囲が決まったら ◉ スタート アイコンをクリックして録画を開始します。
 DVD・Blu-ray のプロテクト:CPRM・CPPM・AACS がかかっている Disc は無理でしたが、YouTube は大丈夫でした。
※ あくまで私的使用を目的とし、複製や営利を目的とせずに、利用・引用する場合に限ります。

おわりに

 OCR 機能については Microsoft では既に “PowerToys” の “Text Extractor” で実装されておりましたが、一般向けにはあまり知られておりませんでしたので、今回紹介の Snipping Tool で皆さんが使いやすくなったのではないでしょうか。
 ただ、英語・日本語混在の OCR はこちらの方が抜群に精度が良いです!!テキスト内の空白部も認識出来ていますので、適宜改行もしてくれています。
 Windows 11の新しい Snipping Tool を活用すれば、時間の短縮が可能になると思います。皆さんどんどん利用してみてください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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出典:Microsoft
  :Wikipedia

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