スポンサーリンク

Audacity で音声ファイルの自動分割する 〜レコード・カセットテープ音源分割方法〜

Audacity_auto_divide パソコン
Audacity
スポンサーリンク
logo
 連続した音声ファイルを手動で分割するのは手間がかかりますが、Audacity を利用すれば各々設定することにより効率的にカットする事が出来ます。
 過去にご紹介致しました mp3DirectCut は Windows 専用アプリケーションでしたが、今回ご紹介の Audacity は、Mac 版 Windows 版と用意されていますので Mac でも音声ファイルを自動(半自動)的に分割する事が可能です。
 それでは Audacity の使用方法を詳しく解説していきたいと思います。インストール後の基本操作は Windows でも同じですので、参考にしていただけたらと思います。
Amazon_timesale スポンサーリンク:Amazon
動画解説

Audacity の基本概要

Audacity_auto_divide_001
 Audacityはオープンソースのオーディオエディタで、多くのオーディオタスクを簡単に実行できます。音声ファイル・オーディオ音源の自動分割もその一つです。最近のバージョンでは、lame_enc.dll も同梱されているようなので、別途準備しなくても mp3 ファイルがそのまま利用できます。その他、wav・OggFLAC形式ファイルを編集する事が可能です。

Audacity ダウンロード

Audacity_auto_divide_002
 最初に Audacity の公式ウェブサイトから最新バージョンをダウンロードします。
検索サイトで「Audacity」で検索しましょう。”Audacity ®︎ | Free・・・” が本家サイトです。クリックして移動しましょう。
Audacity_auto_divide_003
 【DOWNLOAD AUDACITY】ボタンがありますのでクリックします。
Audacity_auto_divide_004
 右欄に “DOWNLOAD” 可能な OS が表示されておりますので、ご自身のパソコン OS の箇所をクリックしましょう。
 ※ MacOS の場合 “Snow Leopard” 以前は、”Legacy Mac” になります。silicon Mac・intel Mac の区別ではありませんのでご注意ください。

Audacity インストール

Audacity_auto_divide_005
 次にインストールを行いましょう。ダウンロードされた “audacity-macOS-◯.◯.◯-universal.dmg” をダブルクリックします。
Audacity_auto_divide_006
 表示されたウィンドウ内にある Audacity.app アイコンを “Application” フォルダアイコンにドラッグ&ドロップします。
Audacity_auto_divide_007
 一応、”Application” フォルダをダブルクリックして、Audacity が表示されているか確認しています。
Audacity_auto_divide_008
 使い終わったウィンドウを閉じて、更にデスクトップ上にある Audacity アイコンを右クリック。続けて “Audacity を取り出す” をクリックしてマウントを外します。インストールが完了しました。

Audacity 起動

Audacity_auto_divide_009
 インストールされた Audacity をダブルクリックして起動させてください。
Audacity_auto_divide_010
 様々なウィンドウが表示されますが、【OK】や【続ける(C)】をクリックして閉じてしまって構いません。
Audacity_auto_divide_011
 まだ何も音源が配置されていないので、空の状態で起動されます。

音源を開く

Audacity_auto_divide_012
 分割したい音源ファイルを Audacity で開きます。メニューの ” ファイル “ > ” 開く… ⌘O ” で開きます。
 “ファイル” > ”インポート ▶︎ “ > ”オーディオをインポート(A)… ⬆︎⌘I ” でも大丈夫です。
Audacity_auto_divide_013
 ここでは、ドラッグ&ドロップでファイルを直接 Audacity アプリ作業枠に放り込んでいます。
先にも述べましたが lame_enc.dll が既にセットしてありますので、mp3 ファイルでも直接操作できます。
 (昔 mp3 は一度インポートしてから wav 形式に変換・編集して書き出し時に また mp3 形式に変換させて出力させていたような気が致します。)

音源を繋げる

 ※この繋げる作業は面倒でしたら行わなくても構いません。音源ファイル分割数が少ない方が自動分割は楽になります。但しファイルの通し番号が付きませんので後でファイル名を変更しなくてはなりません。しかし最終的には皆さん各々ファイル名の管理フォーマットがあると思いますので、後々変更は致し方なさそうです。
 カセットテープ・LP 音源で A・B 面に分かれている等で、音源がいくつかのファイルに分かれている時にアルバム単位で一括処理したい等の場合に音源を繋げましょう。
Audacity_auto_divide_014
 音源ファイル (1) が開いている状態で、繋げたい音源ファイル (2) を開きます。この時音源ファイルは上下に表示されまだ別々のファイル状態です。
Audacity_auto_divide_015
 次に音源ファイル (2) の波形の上にある、タイトル部分(ここでは TAPE002 と表示されている箇所)をどこでもよいのでクリックして全選択状態にします。この時全選択されている状態になりますと波形のバックが明るくなります。
Audacity_auto_divide_016
 この選択された状態で右クリックし、”切り取り ⌘X” で音源ファイル (2) を切り取りします。画面上は音源ファイル (2) の波形が “切り取り” によって消えてしまいますがご心配なく。
Audacity_auto_divide_017
 次に音源ファイル (1) の波形の終わり右側にあるスペースを1回クリックしましょう。もしここで波形の右側にスペースが無い・波形がまだ続いているという方は、[⌘3](コマンドキー + 3) で画面の波形が縮小して右側にスペースができると思います。
Audacity_auto_divide_018
 音源ファイル (1) の右側スペースに縦棒 “|” が表示されている事を確認してから右クリック、”貼り付け ⌘V” で音源ファイル (2) を貼り付けします。
Audacity_auto_divide_019
 これでプロジェクトファイル(作業用)の音源ファイル連結が出来ました。波形表示がない下ウィンドウ (TAPE002)はこの後は使いませんので左上 【X】ボタンをクリックして閉じてしまいます。
Audacity_auto_divide_020
 ここまでの作業が無駄になってしまうのが、心配な方は[⌘S](コマンドキー + S) でプロジェクトを保存しておきましょう。名前を付けて分かりやすいフォルダ、デスクトップ等に保存しておきましょう。ここ先もし失敗してしまってもこのプロジェクトファイルからやり直しが可能になります。
 (ここで保存されるプロジェクトは音源ファイルではありませんのでご注意。他アプリ・プログラムで再生出来ません。)
 もしこの段階(例.アルバム1枚全ての曲状態)で他のアプリで試聴出来るように mp3・wav 他ファイル形式にするには、”ファイル” > ”エクスポート ▶︎” > ”〇〇〇にエクスポート” からファイルを作成してください。

音源ファイルを自動分割

自動分割の設定・実行

Audacity_auto_divide_021
 音源ファイルの準備が出来ましたので自動分割の設定を行います。Audacity はサイレンス(無音部分)を検出し、自動的にファイルを分割します。設定を確認し必要に応じて調整します。ここでは 6曲の音源を使って解説致します。
Audacity_auto_divide_022
 まず音源の波形部分のどこでも良いのでクリックします。そのまま[⌘A](コマンドキー + A) で波形全体を選択します。
Audacity_auto_divide_023
 メニューバーの中、”解析” > ”サウンドから自動ラベル付け(L)…” をクリックします。
Audacity_auto_divide_024
 “サウンドから自動ラベル付け(&L)” ウィンドウ が開きます。
 デフォルトでは、しきい値レベル (dB) : -30.0 しきい値の取得方法:ピークレベル になっております。
この値を適切に調整し、上手く1曲づつ分割出来るようにします。最後の項目 ラベル文字:サウンド##1 はこの後に音源を分割した時に1曲ごとに付くラベルの名前です。
Audacity_auto_divide_025
 ここでは、”しきい値の取得方法:ピークレベル” は弄らずに “しきい値レベル (dB) ” のみを変更して納得のいく分割が出来る値を探っていきます。
Audacity_auto_divide_026
 しかしながら全てのピークレベルが一定のはずもなく、上手く分割出来ない場合が出てきます。この場合ご自身で波形部分下に表示される “ラベル” を調整して分割します。ラベルの左右にバーがありますが、このバーとバーの間が 1曲になりますので、上手く分割されていない箇所を修正していきます。
Audacity_auto_divide_027
 例としてこの場面、実際の曲数 6 よりもかなり細かく刻まれてしまっています。このような場合、実際の曲数より上の ラベル 07 以上のラベルを削除してしまいます。
Audacity_auto_divide_028
 削除したい範囲のラベルをドラッグで選択してまとめて削除する事が可能です。あとはラベル 1 から確認しながらバーの調節、直していけば良いかと思います。
Audacity_auto_divide_029
 設定が完了しましたら分割された音源ファイルを、新しい 1曲ごとのトラックとしてエクスポート(出力)します。

分割された音源ファイルのエクスポート

Audacity_auto_divide_030
 エクスポートとは分割された音源ファイルの出力・保存になります。メニューバーの
“ファイル” > ”エクスポート ▶︎ “ > ”複数ファイルをエクスポート(M)… ⬆︎⌘L ”
をクリックしてください。
Audacity_auto_divide_031
 “複数ファイルをエクスポート” ダイアログが表示されます。”フォルダー:” で保存先を決定し、”形式:” はここでは mp3 を選び、他はデフォルトのままにして【エクスポート】をクリックします。
Audacity_auto_divide_032
 そうしますと、1曲毎にメタタグ(ID3 tag)の設定を行える編集ウィンドウが表示されます。ここで詳しく 1曲 1曲全ての項目を入力してもよいでしょう。ここでは 6曲分 6回【OK】をクリックして進めてしまいます。
Audacity_auto_divide_033
 分割保存が終わりましたら、【OK】をクリックします。これで連続した音源ファイルの分割が完了いたしました。
Audacity_auto_divide_034
 最後に簡単目視 Verify をしてみましたが、大丈夫そうですね。

おわりに

 Audacity を使用して連続した音源ファイルを自動的に分割する方法をご紹介致しました。
Audacity を活用して面倒だったオーディオ・音声ファイルの分割を行ってみてください。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 もし記事がお役に立てたようでしたら、Youtube チャンネル登録等で応援をよろしくお願い致します。
 また Twitter@pc-sdnにも合わせてご登録頂けますと幸いです。

 皆様からの応援が励みになります。

【ぱそこん相談室 メイン】https://www.youtube.com/c/Pcsdn_com
【ぱそこん相談室 別室】http://bit.ly/sepa_room
【ぱそこん相談室 X】https://twitter.com/pc_sdn

出典:Audacity

コメント