Mac SSD 換装・交換できる・できないモデル
- MacBook Air Mid 2012(専用SSD)< 今回の換装・交換 SSD
- MacBook Air Late2010 Mid 2011(専用SSD)
- MacBook Air Mid 2013 Early 2014-2016(PCIe SSD)
MacBook Air の SSD はちょっと複雑です。発売時期により SSD コネクタの形が違いますので、確実に換装・交換可能か念には念を入れて調べてみた方が良いと思われます。下記 URL にてご自身がお持ちの Mac 箇所の “技術仕様” をクリックしてご確認下さい。
基本 2017 年以降の Macbook air の SSD は換装・交換できない(リボール等の手段はありますが。)と思って頂いた方が良いと思います。
MacBook Air のモデルを識別する
準備するもの
M.2 SATA SSD
後にもご説明致しますが、MacBook Air 11・13-inch,Mid 2012 は NVMe には対応していないと思われます。使えるのは「 M.2 SATA SSD 」になりますので、ご購入にはご注意ください。
M.2 SSD を2.5インチSATA III変換
M.2 SSD クローンを作成する時に利用します。こちらにも対応する “キー” が御座いますのでご確認ください。
2.5インチ HDD SATA ケース
USB3.0 対応 HDD SSD 外付けハードディスクケースです。
SSD 変換アダプター
今回は MacBook AIR 2012年 A1465 対応の物を利用しました。MacBook Air,Mid 2012 でしたら 11・13-inch 共通ですね。
スパッジャー
スイッチやプラグ、コネクターを外す時に使う ヘラのような物です。あると便利です。
星形ペンタローブ 1.2・トルクス T5 ドライバー
裏蓋を外すのに必要な、星形ペンタローブ 1.2mm と言う特殊ドライバーになります。また SSD を外す時には別の T5 トルクスドライバーが必要になります。両方ともお持ちでない方はドライバーセットを買ってしまうのも手です。
静電気防止
電子基盤を触りますので静電気・帯電防止に使用した方が良いと思います。
SSD のクローンを作る
ここでご紹介しているクローンアプリはひとつの例にすぎません。クローンの作成は環境に合わせたお好きな方法やアプリで作成してください。
今回 SSD の換装・交換をバックアップではなくクローンにした訳は、前に MacBook Pro の SSD 換装・交換した時にTime Machine を利用しての換装・交換でしたが色々な問題・不具合が起こってしまい大変でしたので、今回は SSD のクローンを作成しての換装・交換にする事に致しました。
クローンには Acronis True Image を使いました。Acronis True Image の詳細につきましては、既出の動画をご覧頂ければと思います。
今回、準備したエンクロージャーは安価で作りが簡易的な物に致しました。NVMe に比べて高温にならないので大丈夫だろうという楽観的観測から行っております。SSD でも心配な方は放熱性の高いしっかりしたエンクロージャーでクローンを作成してください。
Mac の SSD を換装・交換する
ボトム裏蓋を外す
では次の作業に入りましょう。MacBook Air をヒンジを上にして裏返します。
この時、傷がつかないよう柔らかい布を敷いておいた方が良いでしょう。取り回しもラクです。
ネジは 10 本で上部中央 2 本だけ長いネジです。この時に必要となるドライバーがちょっと特殊な星形ペンタローブ 1.2mm になります。(P-1.2)
10 本全て取り外しましたらボトム裏蓋を開きましょう。この時にネジは別の安全な場所に退避させておいた方が良いでしょう。作業時にバラバラという事が無くなります。
清掃しておきましょう
そして次の作業を行う前に、少々清掃を行っておきましょう。滅多にも開閉するものではありませんので、裏蓋・バッテリー表面・ファン部分などもしておきましょう。
※注意 基盤に直接触れないようにしてください。
軽く拭いてみましたが綺麗にホコリを取るのは無理そうなので、外に行ってブロワーで細かいごみを一気に噴いてきます。室内でやると後々掃除が大変になります。やっぱりエアブロワーは違いますね。時間も掛からずあっと言う間に綺麗になりました。
バッテリーコネクターを外しておく
次にバッテリーコネクター(赤枠箇所)を外します。手前に引き上げる感覚で外れる筈なのですが、なかなかシッカリ嵌まっていて抜けません。無理に外そうとするとケーブルを傷つけてしまいますので、ゆっくり落ち着いて抜いてください。
このコネクターは念のため反対側に折り返しておきます。これによりショートや感電を防ぐ対策が出来ました。
Mac 純正 SSD を外す
SSD は T5 トルクスネジで止まっています。
先ほど使った “星形ペンタローブ” 用ドライバーではありませんので注意してください。
ネジが外れましたら、SSD を外します。ネジ穴のある方向に SSD をズラす感じです。
クローンした SSD の準備
比べてみると長さや切り欠きの位置が違います。切り欠きの構造は明らかに違いますので直接は挿す事は出来ません。
ここで別途準備した、アダプタを使います。MacBook Air の M.2 SSD 部の接続コネクターはオリジナルなので、MacBook Air 11・13-inch Mid 2012 用の SSD アダプタを使用して下さい。
こちらの Mac SSD と同じ長さのアダプタを利用した方がシッカリと固定出来て良いかと思います。
そして、クローンした SSD をアダプタに嵌め込みたいところですが、ここで注意!! SSD のキーとアダプタのメス部キーが同じでないと嵌まりませんので、アダプタ購入時には、お気をつけください。
また、MacBook Air 11・13-inch,Mid 2012 は NVMe には対応していないと思われます。
使えるのは「 M.2 SATA SSD 」になります。
使用したこの変換アダプタは、穴の空いている箇所で各々ネジ固定が出来ますので Type 2230 2242 2260 2280 SSD が取り付けられます。今回取り付けた物は幅が 22mm・長さが 80mm の Type2280 になります。
Mac に SSD 取り付け
先に外した時の逆の手順で取り付けて行きます。ネジは元々付いていた物を利用します。T5 トルクスネジですので、SSD アダプタを取り付けしたドライバーと間違えないように。
バッテリーコネクターを繋ぐ
感電・ショート防止のために外しておいたバッテリーコネクターを繋ぎます。中途半端になっていると故障の原因になります。シッカリ押し込みましょう。
ボトム裏蓋を取り付ける
最後にボトム裏蓋を取り付けます。ここで微妙にズレて上手く嵌まらなかったりしますので、手に持ってカッパっとなるように位置合わせをしてください。この作業を怠って適当にやってしまうと、ネジ止めの時に斜めになり、不幸になります。
最後のネジ止めですが、ここも星形ペンタローブ 1.2mm ドライバーに変わりますので、気をつけてください。
実際にはここでネジ止めをせずに仮止めにしておき、起動させて確認した方が良いかと思います。
起動させて確認
それでは確認してみましょう。電源 ON !問題なく進んでくれると良いのですが。
クローンでの起動でしたが “?” にならずに進めそうですね。ここからログイン画面表示までの時間がとても長く感じます。
おぉ、大丈夫そうですね。ホッとします。
ではでは、パスワード入力を。
いつも通りのデスクトップ画面です。
ささっと、容量確認に飛びます。少々見にくいですが、500 GB になっているのがお分かりになりますでしょうか。
これにて終了になります。
長いお時間、お疲れ様でした。
おわりに
Apple さん、またこのサイズの MacBook 作りませんかね。
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出典:Apple inc.
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