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Windows Update を手動で行う方法 ~MSRC:セキュリティ更新プログラム ガイド~

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 毎月行われている Windows Update ですが、相も変わらず不具合が起こっているようです。当教室で一番報告が多いのは、Windows 7 での不具合ですが、ここのところ Windows 8・8.1・10 でも見受けられるようになって参りました。ただ今回は Windows 7 をメインにしてお話を勧めさせて頂きます。現行サポート対象全ての Windows Update を手動でインストール出来ます。

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 過去にご紹介した不具合対策の一つで、取り敢えずパソコンを動作させる為に Windows Update を切ってしまう。という方法をご紹介致しましたが、やはりこれではちょっと不安になってしまいます。という事で毎月の Windows Update セキュリティの部分のみ手動でインストールしておきましょう。

“セキュリティ更新プログラム ガイド”とは

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 Microsoft セキュリティ レスポンス センター (MSRC) ではマイクロソフト製品およびサービスに影響するセキュリティ脆弱性のすべてのレポート調査します。また、セキュリティ リスクの管理やシステムの保護に役立てる継続的な作業の一環として、ここに情報を提供します。

とあります。何やら難しい言葉が並んでおりますが、私なりに解釈しますと Windows Update のファイルについて情報を開示するから、不具合が起こった場合、自分で調べてダウンロード・手動インストールして下さい。といった感じでしょうか。

 Windows Update 失敗時の修正自動更新パッチがまた失敗する。といった不具合の連鎖で Microsoft も諦めてしまっている様な気が致します。(ネットワークアダプタードライバー問題など正に放置状態?)
 以上の様な事から、セキュリティ更新プログラム ガイド = Windows Update は自分で行って下さいねガイド となります。

まずは Windows Update 失敗 再起動ループから抜け出す

 Windows 7 で問題無く Windows が起動できている方は、この項は読み飛ばして下さい。

 再起動を繰り返して正常な状態で起動出来ていない方に関しましては、過去記事を参考にしてなんとか正常に起動出来る状態まで持っていって下さい。不具合が起こった “月” が違っても下のどちらかで、起動出来る状態には持っていけると思います。(BIOS・MBR)

●再起動を繰り返す Windows 7 2018年1月 KB4056894 (マンスリー ロールアップ) によって起動できない!

再起動を繰り返す Windows 7 2018年1月 KB4056894 (マンスリー ロールアップ) によって起動できない!
 当方所有の Windows 7 パソコンの1台がこのセキュリティ更新プログラムが自動インストールされたことにより、Windows 7 の再起動を繰り返す無限ループに陥りました。 今回の更新は "Meltdown" ・ ”Spectre"

●Windows 7 再起動ループ 2018年4月マンスリーロールアップ~KB4093118~

Windows 7 再起動ループ 2018年4月マンスリーロールアップ~KB4093118~
 2018年4月 Windows Update (マンスリーロールアップ) "KB4093118"により Windows 7 が正常に立ち上がらない。再起動を繰り返すという事で、今回はセーフモードから復元ポイントを使って修復致します。

パソコンの Windows バージョン・Bit 確認

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 大事なところですので、システムで今一度ご確認をお願い致します。皆さんがお使いの Windows の一般的なバージョンは、
・7
・7sp1
・8
・8.1
・10-1511(Windows 10 November Update)
・10-1607(Windows 10 Anniversary Update)
・10-1703(Windows 10 Creators Update)
・10-1709(Windows 10 Fall Creators Update)
・10-1803(Windows 10 April 2018 Update)
・10-1809(Windows 10 October 2018 Update)
・10-1903(Windows 10 May 2019 Update)
・10-1909(Windows 10 November 2019 Update)
になります。これに Home・Pro のエディションが付きます。(今回は他エディションは省略します。)
 Bit とは 32Bit(x86) もしくは 64Bit(x64) となります。この組み合わせを覚えておいて下さい。
 例えば “Windows 7 sp1 Proの 64Bit” や “Windows 10 Home バージョン1809 64Bit” と言ったモノになります。

更新履歴の表示で失敗しているロールアップの確認

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 コントロールパネル > システムとセキュリティ > Windows Update > 更新履歴の表示 から、失敗しているセキュリティ更新プログラムやロールアップを探します。
 そのプログラムの日付と KB○○○○○○○ という番号を覚えておいて下さい。(覚えておくのも面倒なので、このウィンドウを閉じずに開いておきましょう。)これら2つを使ってセキュリティのみの更新プログラムを検索していきます。

 今回は例として、” 2018-06 x64 ベース システム用 Windows 7 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ(KB4284826)” Windows Update 6月分が失敗している。という事で進めていきます。

セキュリティ更新プログラムガイドを開く

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 ではブラウザーを開いて検索テキスト BOX に「セキュリティ更新プログラムガイド」と入力して検索して下さい。

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 セキュリティ更新プログラム ガイド – Microsoft Security Update Guide
 https://portal.msrc.microsoft.com/ja-jp/security-guidanceの箇所をクリックします。

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 ” □ 利用規約をご確認の上、同意をお願いします。” をクリックして☑ を付けてから、同意するをクリックします。

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 これが “セキュリティ更新プログラム ガイド” ページになります。
 ここで先ほど覚えて頂いた Windows バージョン・Bit・日付・KB○○○○○○○ を使用して検索をしてダウンロードセンターに行く事になります。

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 検索方法の一例を挙げてみましょう。インストール日を確認して、”ここから” 右にあるカレンダーボタンをクリックして、その日付のカレンダー年月をVボタンを使って表示させ日付ボタンをクリック。次に”ここまで” 右のカレンダーボタンをクリック。同じ様にVボタンで年月を表示させ、その日付をクリックします。
 実際には失敗した月(今回は6月)が合っていれば検索可能ので、6月1日~30日の1月分大きく選んでしまって良いと思います。細かく1日だけを検索設定してしまいますと、日米の時差や直ぐに修正バージョンが上がっていた場合など、検索にHitしない可能性が有ります。

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 次に右BOX “すべての製品カテゴリ” の箇所内、指の形アイコンに変わった場所でクリックします。一度 “✕ すべての選択解除” をクリックしてから、”Windows” をクリックして ✔ を付けるようにして下さい。( BOX は “1製品カテゴリ” となっている筈です。)

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 次に右BOX “すべての製品” となっている箇所をクリックします。この中から確認して頂いたご自身のパソコンのバージョンを選択クリックして頂きます。
 例えば、Windows 7 sp1 64Bit でしたら “Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1” をクリック。と言った具合です。

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 次は少し下に下がった箇所、”グリッド内でフィルターをかけるテキストを入力” BOX 内をクリックします。ここに先に KB○○○○○○○ という番号を覚えておいて下さい。と有りました、○○○○○○○の数字を入力して下さい。

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 フィルターが掛けられると表示項目がグッと減って表示されます。いくつも有りますが全て先ほどかけたフィルター番号○○○○○○○の記事になっており、そのダウンロードが “Monthly Rollup” になっていると思います。

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 ここではそのマンスリーロールアップで不具合が生じていたので、これを選択してはいけません。その下にある “Security Only” をクリックします。これがセキュリティのみのダウンロードと言うモノになります。いくつも有りますが記事番号が一緒でしたらどの箇所でも同じです。

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実は問題あり、Microsoft Update カタログ

  ここで Microsoft Update カタログ のページが開くのですが、飛ばされたサイトによって、操作方法が違いがあります。

Microsoft Update カタログ バスケット有 追加ボタン版

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Microsoft Update Catalog

に飛んだ方は、アドオンのインストールをしなければ、追加ボタンを押す事も出来ません。もし押すことが出来ても 次に行こうと “バスケット” の中身を見たら (0) にされてしまいダウンロード出来ないという事が、かなりの頻度で起きております。

「Microsoft Update Catalog」と「Scripting Dictionary」が有効になってないと Windows Update カタログを利用することができませんでした。

との情報もありました。

Microsoft Update カタログ SSL サブドメインwww ダウンロード版

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Microsoft Update Catalog

 この様な場合、上記 URL に飛んで、検索 BOX に探している KB○○○○○○○を打ち込んで頂いた方が、ストレスなく進めると思います。こちらはバスケット方式ではなく、直ぐにダウンロードに進むことが出来ます。

セキュリティのみの品質更新プログラムのダウンロード

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 画面右のボタンが全て”ダウンロード”となっていますので、簡単にパソコンに保存することが出来ると思います。
 今回は “KB4284867″ で検索を行って表示された項目の中から、”2018-06 x64 ベースシステム用 Windows 7向けセキュリティのみの品質更新プログラム(KB4284867)” のダウンロードをクリックします。

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 新しいウィンドウが開きますので、その中の青い文字の部分”windows6.1-kb4284867-x64_c2ecdf5620a36f257537e2e10c797f3ab572a7fe.msu” の箇所をクリックします。

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 ここは保存(S)▼の”▼” をクリックして “名前を付けて保存(A)” をクリックします。

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 デスクトップである事を確認して、保存(S)をクリックします。

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 デスクトップに出来た “windows6.1-kb4284867-x64_c2ecdf5620a36f257537e2e10c797f3ab572a7fe.msu” アイコンをダブルクリックします。

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 ”Windows Update スタンドアロン インストーラー” ウィンドウが表示され”次の Windows ソフトウェア更新プログラムをインストールしますか? Windows 用セキュリティ更新プログラム(KB4284867)” と表示されますので、はい(Y)をクリックします。これでセキュリティのみの更新プログラム” をインストール出来ました。

おわりに

 Windows Update の不具合は1月にご紹介してから、相も変わらず毎月起こっています。Windows 7 の延長サポートは残り約1年。騙し騙し使っていくしかない様です。また、Windows 8.1 10 でも同じような事が続いております。自動アップデートが出来ない方もこちらの方法なら上手く行くかもしれません。ただ Microsoft 自体がエラーが存在しているのに修正を無視しているところも気になります。

 最後までお読み頂き有難う御座います。また長い時間の作業、お疲れ様でした。

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